int(2639549) string(6377) "■私共が以前、出品致しました作品が「開運!なんでも鑑定団」に登場し、450万円という高額のハンマープライスを記録致しました(ヤフオクでの落札のなんと5倍以上)。同番組でもネットオークションについて触れられておりました。私共が出品致しました作品が同番組で取り上げられるのはこれで2回目です(前回は8倍の600万円のハンマープライス)。また、先日出品致しました作品が美術館に所蔵されました。今後とも素晴らしい作品を出品致しますのでご期待ください。

■先日、以前私共が出品致しました西村計雄画伯の作品が、ご遺族が運営されています美術館に所蔵されました。同作は、異国の地パリで画伯が初めての個展を開催した際に出品された作品で、美術館には下絵とポスターしか残っておらず、まさに幻の一枚でした(私共でもかなり初期の貴重な作品と推定しましたが、まさかこれほど歴史的な個展に出品された作品とは夢にも思いませんでした)。ご遺族も作品に対面し大変感激されておりました。お近くにお越しの際は、画伯のアトリエも大切に残されております美術館に是非お立ち寄りください。

■最近、購入意志のない落札、いやがらせを目的とした評価が多発しております。新規および過去に取り引きのない方は、入札を取り消させて頂く場合がございます。参加ご希望の方は、ご連絡下さい。

■オークション終了後、弊社からは取引ナビより連作させて頂いております。それ以外からメールを送信することはございませんのでご注意ください。

作家評価:美術名鑑前後比較 8号=1840万円 

山形県櫛引町に伝わる黒川能は、春日神社の氏子たちによって500年に渡り連綿と守り伝えられてきた民俗芸能で、世阿弥が大成した猿楽能の流れを汲みながらもいずれの流派にも属さず、中央ではすでに滅びてしまった古い演目や演式を残し、1976年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。'66年に偶然当地を訪れた森田茂はこの演舞に魅了され、自らも能を習得し古典芸能という新たな画境を開き、'70年には改組第一回日展に出品した『黒川能』で日本芸術院賞を受賞しました。芸術院賞受賞作と同画題の本作品は、厚く塗り重ねた多彩な色彩の激しい混沌の中から舞姿が浮かび上がり、登場人物の情念を映し出しています。画伯は作品を仕上げるのに数年をかける事で知られていますが、一見すると奔放な筆勢と大胆な画面構成も綿密な計算によるもので、自信に満ちた筆使いが堂々とした気品を漂わせています。そして、絵の具をチューブからそのまま捻り出してペインティングナイフで生成した技法により、分厚く盛り上げられた装束や小面を身につけた能役者が、今にも画面から飛び出してくるような錯覚に陥ります。特に本作には、生々しいまでの筆触が見られ、粘度の高い絵の具を伸びた状態のまま乾かした部分が魅力的です。「絵を描くときは無心の境に入る。(中略)その中には全生命の力がたたき込まれて、一挙手、一投足全生命をあげて答えられる何かをつかむかのやうである。」と語るように、作品には芸術家生命を賭けた強い想いが込められており、それは古式ゆかしい能というテーマを通した、人間の本質に迫る試みに他なりません。長きに渡り人々が伝承した時間の中に、身を潜めながら独特の波動を作り出している本作は、文化勲章受章者にして100歳を超えた画家の幽玄世界が展開されている逸品です。

奔放な筆運びによる鮮やかな色彩の重厚な油彩画で文化勲章を授章した森田茂。1907年(明治40年)茨城県出身の画伯は、'25年茨城県師範学校を卒業、'31年熊岡洋画研究所に入所し、熊岡美彦に師事しました。'34年の帝展で初入選し、'38年文展で特選を受賞した作品がイタリア首相ムッソリーニに贈呈されたのを機に画業に専念し、官展を中心に活躍しました。戦後は、'65年山形県羽黒山で偶然に観た黒川能に感銘を受け、翌年それを題材にした作品で日展文部大臣賞(同年最高賞)に輝き、'70年には日本芸術院賞を受賞して、'76年日本芸術院会員に任命されました。また、東光会初代理事長を務めると同時に、日展で委員や顧問などを歴任、現代の洋画壇に対する多大な功績が認められ、'89年に文化功労者に選出され、'93年には文化勲章を受章しました。その篝火のごとく絢爛な色使いが印象的な作品は、無心に対象を捉えようとする画伯の信念が重厚なタッチに現れ、モチーフが自然風景であれ、伝統芸能であれ、一貫して心魂をゆさぶる命の瞬きとなって鑑賞者の胸を打ちます。作品は、茨城県近代美術館、東京都現代美術館、北海道立函館美術館、富山県立近代美術館などに所蔵されています。

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